今年はこっくりとした見た目の色とは違って、なんともあっさりと上品なお味に仕上がりました。
4月になったら・・・
と春を待ちわび、つい先日、今年の我が家の手作りお味噌が解禁となりました!
昆布で仕切って、使いかけのお味噌と同居させて・・・
かれこれお味噌を作るようになって7~8年ほど。
あの東日本大震災がきっかけでした。
元来ものぐさな私も、あの震災を機に、自分の手で何かを生み出し創ることが、自分を、自分の未来を守るんだ!という思いに駆られ、それ以来お味噌づくりは続いています。
大寒に仕込むといい、なんて聞きますが、毎年決まって春の足音が聞こえてきそうなタイミングで慌てて「お味噌!お味噌!」と、せわしくなく季節と追いかけっこの味噌仕込み。
正直、そんなに作っても消費が追い付かない年もありましたが、かと言っておすそ分けするほどの手前味噌なお味噌に仕上がっている自信もなく、腐らないことをいいことにチビチビといただいていました。
でもここ数年は待ち遠しいほど消費も追いつくようになり、今年は市販のお味噌で繋ぎ、しのいでいたところだったのです。
毎年、原材料が変わるので一度たりとも同じお味にはならないのが手作りならでは。
どこどこのお豆がよかった!なんていうこだわりもなく、買ったお味噌より断然美味しい!という訳ではなく(もちろん美味しいのですよ・笑)
もしかしたら、買った方がどびきり美味しいお味噌には出会えるのかもしれません。
でも・・・
食べるため、ですが、どこか自分を創っている実感のような、ささやかだけどその証が欲しいような、そんな思いでお味噌に向き合っているような気がします。
大きな困難は、人を大きく変えるものです。
何より「命」、何より「健康」、と全世界が改めてその重みを感じている今、口に入るものは絶対信じられる確かなものを!と、心から思うようになりました。
お台所に立つ時間がいつも以上に増え、イライラも増え(笑)、それでも大切なことに気づかせてくれる日々に、抗わずに過ごしたいなって思います。
数年後に振り返った時には、何かとてもつもなく大切なものを得ている気がしてならないのです。
大切な今、大切な人と、大切に過ごします♡