「岩手絶食療法の旅④～お菓子も食べられるって、本当ですか？」はこちらから！
稲穂が揺れ、山羊が泣き、池には蓮の花がたくましく咲いている。
そんな自然豊かな中にある健康増進施設「健考館」
朝起きたら体操して、お散歩して、ちょっとした山歩き。
気持ちがいい♡
そしてうっすらとにじんだ汗を流しに温泉に。
そう！ここは絶食療法だけではなく、この温泉を目指してやってくる人たちがたくさんいらっしゃるのです。
〝美肌の湯〟と言われる温泉。
とろっとろのお湯は、身体を沈めた瞬間にまるでベールのように包み込んでくれます。
ホント気持ちがいい♡
誰もが美肌を実感すること間違いなし！の素晴らしい泉質に、これがあれば何もいらない、とさえ思わせてくれます。
温泉療養に来られる方もいらっしゃいます。
そしてお風呂上りにありつける朝食がこちらです。
２日目の朝ごはんは、全粥・お味噌汁・梅干し半分・湯豆腐・番茶。
食べられると言っても、やはりいつもの半分以下の量。
だからとってもお腹が空きます。
だからこそ、ゆっくりと噛みしめながら味わう。
ホント美味しくって、幸せな１食１食です♡
絶食中はとにかく身体を休ませることが大切！
というか、自然に身体が休めサインを出すそうです。
減食メニュー（絶食に入る前のお食事）の私たちも、数冊本を持ち込んで「さぁ～読むぞ～！」なんて意気込んでましたが、結果１ページも開くことなく終わりました。
いつもよりたくさん寝ているはずなのに、不思議とさらに眠たくなるのです。
それだけ身体は休もうと勝手にしてくれます。
温泉の後は少し横になってウトウト…
そうこうしていると、お昼ごはんの時間です。
サラダと豆乳。
お塩をかけていただきます。
いつもはドレッシングをドボドボかけてしまう私ですが…
素材の美味しさはもちろんですが、一口一口を本当に大切にしていただくこちらでのお食事は、野菜本来の味をかみしめながら、お塩で充分美味しさを感じられます。
いつもの倍以上の時間をかけてゆっくりと味わうと、こんなにも食材の奥から美味しさが溢れ出てくるなんて！
驚きました！！！
そしてまた温泉に入り、少しお散歩。
お昼寝して、お部屋でゆっくりと語らう時間♡
観光も、
グルメも、
ショッピングも、
何もないけど、
こんなにも過ぎていく時間が愛おしくって幸せな旅先は、初めてかもしれません。
疲れたら寝たらいい、気分転換に温泉に入ればいい。
「何もしない」ことをする時間。
最高の贅沢です♡
そしてあっという間に、お夕食の時間です。
全粥・おすまし・湯豆腐・ほうれん草のお浸し・海苔の佃煮・番茶
２日目の夜にもなると、ホント泣けるほど美味しいです♡
一口食べる度に「美味しい～♡」って噛みしめながら、五臓六腑に染み渡る感覚を味わうのです。
薄味でいい。
薄味がいい。
刺激は必要なくって、舌をなでるような優しいお味がホント美味しいのです。
いつもは院長よりも「ごちそうさまでした」が早い、超早食いの私は、一口食べてはお箸を置き、といつもの倍以上のペースで食べてみる。
おしとやかな自分になった気がして、ちょっと嬉しい♡（笑）
ここにいるだけで、「食」というものを見つめられます。
食材・量・質・食べ方まで…
そして気付くのです。
普段ここまで「自分」と向き合って食事をしていないことに。
「食べる」という行為は毎日してるけど、時にそれは感情や無意識に流されている。
幸せだから食べたり、イライラしているから食べたり、時間になったから食べたり、と。
自分の身体からの声や、明日の自分を考えてのお食事って、ついつい日常では見過ごされてしまう。
だからこそ、こうやってとことん「食」と「自分」とを見つめる時間は、学びが大きいのです。
つづく
