涼しげで、可愛いフォルムに惹かれてこの夏買った「彩手毬」。
津軽びいどろのガラスの一輪挿しです。
一つでもなく、二つでもなく、三つがいいなと思って…
そして、そこに生けるのは凛としたお花ではなく、何気ない葉っぱのようなものがいいなと。
お花屋さんに売っているようなきれいなものではなく、
何気ない、なんでもない草。
大好きなカフェの店主にお願いして、店内に飾っている緑をほんの少しおすそ分けしてもらいました。
毎日飾り棚のガラス玉を眺めながら、こんな話を思い出したのです。
『人生は5つのボールをジャグリングしながら生きているようなものだ』
以前、誰かから聞いたこの話がとても印象的で、ずっと心にあります。
『人生は5つのボールをジャグリングしながら生きているようなものだ。
その5つとは、
「仕事」「家族」「友人」「健康」「心」
この中の一つだけはゴム製のボール、残りの4つはガラス製のボール。
どれがゴムでできたボールか分かりますか?
答えは「仕事」
仕事というボールは、例え落としても跳ね返って戻ってきます。
ただそれ以外の「家族」「友人」「健康」「心」のガラスボールは、落とすと傷がつきます。
割れてしまうことだってあります。
元には戻らないことだってあるのです。
仕事だけは、失敗しても何度でも掴むチャンスはあるのです。
だからこそ、そのことを理解して、バランスを考えながら生きていくことがとても大切です。』
調べてみると、米コカ・コーラ社の元CEO ブライアン・ダイソン氏の有名なスピーチのようでした。
仕事が大好きで、仕事で生かされ、仕事に救われ、仕事が人生のすべてでした。
そうやって生きてきた自分を誇りに思いますが、
一方で残りの4つとのバランスを崩してしまったこともありました。
だからこそ、今は4つのガラスのボールも、とてもとても大切に生きています。
いくらでもやり直せるものと、簡単に壊れてしまうもの。
人生はすべてバランス、なのかもしれませんね。
この話を、真夜中にふと院長にしたところ、固まってました(笑)
「壊れるんだね…」と。
怪談でも聞いているかのように固まっていた院長…
妻からの、真夏の夜の怖いお話でした(笑)