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岩手県への絶食療法の旅②~初日の朝

「岩手絶食療法の旅①~プロローグ」は、こちらから!

 

 

「えっ!?食べてもいいんですか???」

「嬉しい~♡」

 

何も食べられない!食べない!と覚悟を決め、大いなる不安と、それでもワクワクとした気持ちで、岩手県花巻市にたどり着いた私たち。

初日の朝食に出てきたメニューに、もうこの上ない感動。

 

 

もしや、食いしん坊のオーラが出ちゃってて、断食はムリと判断されたか?

それとも、昨夜の出来事が、やっぱり先生には語らずとも見えちゃってたのかなぁ?

 

と邪推しながらも、まずは1日目の朝食にありつきました。

 

 

ここで体験できるのは「オーロラ断食」と言って、その人の身体や心の状態に合わせて、必要な栄養素を摂取しながらのプログラムなのです。

初日の朝食は、全粥・お味噌汁・梅干し・番茶

昨夜の出来事があっただけに、ようやくありつけた!という感激♡

 

あっ、昨夜はですね…

仙台空港に降り立ち、東北新幹線で一路、盛岡に向かう旅程の中。

そこまでの新幹線や飛行機の乗り継ぎで、一歩たりとも歩を緩めては間に合わない!という超タイトなスケジュールの中、ようやく仙台駅で30分の時間的猶予が与えられたのです。

もちろん!?「牛タン通り」へ直行!

全く持って絶食療法を学びに行く二人とは思えないほどの食欲で、行列ばかりのお店をかき分け、すぐに入れるお店へIN!

私の腹時計では、注文して出てくるまでに10分、10分で牛タン定食をたいらげ、残り10分でお会計と駅までダッシュ!

 

うん、完璧っ♡って。

 

ところが、ここは東北。少しばかり事情が違ったようで、そんなあくせくしたスピードでは誰も動いておらず。

10分経っても、20分経っても、牛タンはでてきません…

しびれを切らして定員さんに聞くと、「今からじっくり焼く牛タンが、あななたちの分です」と。

 

終わった…

 

泣く泣く注文をキャンセルし、残時間10分を前に、牛タン通りを絶望と悲しみの中歩き…

ふと見ればお寿司屋さんが!

「お寿司ならすぐ出てくるよね?」と、往生際悪く、あきらめきれない食欲との葛藤の中、お寿司屋さんへ院長を誘うも…

「あきらめよう」と、きっぱり。

 

「いや、なんなら5分で食べるから!ね?ねっ?お寿司食べよーよー(´;ω;`)ウゥゥ」と、駄々をこねる。

 

そんな駄々っ子をなだめる父のような、院長の無言の首振りに、私はもう意気消沈。

夜8時、駅の売店はすでに閉まっており、お弁当すら買えずに東北新幹線に乗り込むことになったのです。

チーン。

 

食欲って、ホントに言うこと聞かないです。

美味しいものを前にするとテンションがあがり、お腹が空くとイライラが募る。

でも片や院長のように、「あがいても仕方ない、これは食べるなってことだよ」

と冷静に感情をコントロールできる人がホント羨ましい、というか、そうなりたいと強く強く思うのです。

 

そう!私はこの食欲という、本能であり煩悩とうまく付き合っていきたいと思い、今回の学びを決意したのです。

その初っ端からこの乱れまくった感情に、翌日からの絶食療法に大いなる不安を抱きながら、「腹が減ったら寝ろ!」と、がばいばあちゃん(島田洋七さんの名著)も言ってたなぁと、眠りについたのです。

 

 

そんなこんなで目覚めた朝。

夜明けとともに、いつもの「コロナに負けない体操」をして、自然の中をお散歩。

空気の純度がホント高くて、体内の空気をすべて入れ替えるかの如く、思いっきり深呼吸。

たまらなく気持ちいい♡

昨夜の苛立ちがウソのようなご機嫌な朝。

 

今回私たちが訪れたのは、岩手県花巻市石鳥谷町にある健康増進施設健考館(けんこうかん)

健康を考える館、とはさすがです!

ホントに何もない、自然豊かなその場所に人知れずひっそりと…

 

と言いたいところですが、

 

いえ、ここをめがけてやってくる人たちが絶えない、実は大人気スポットだったのです。

 

 

つづく